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ブロードウェイでライオンキングを推す4つの理由

ライオンキングかアラジンか?

1. 明快なストーリーと本場の迫力

ミュージカル初体験の娘と一緒に、ブロードウェイで一つだけミュージカルを観るなら、「ライオンキング」と「アラジン」のどちらにするか?

他のミュージカルでは味わえない独創的な演出で有名な「ライオンキング」。
豪華な舞台と凝った演出で評価が高い「アラジン」。
ネット情報によると、両方とも「ストーリーを知らなくても、英語がわからなくても、楽しめます」とのこと。
どちらも内容は大まかに知っていて、英語がほとんどわからない娘にとっても、どちらも問題はなさそうです。

結局、最初に興味を持った「ラインキング」を観ることにしました。

いくら「英語がわからくても─」とは言っても、実際、会話はもちろん、コミカルなやりとりのシーンもあります。
実際、会場が笑いに包まれるなか取り残されている娘を見てちょっとかわいそうに思いましたが、日本で予めアニメを観てストーリー対策はしたので大筋は把握できていて、娘も十分楽しめたようです。

多少セリフがわからなくても、生の声や歌を聞いて感動してもらいたい──。

20代の頃にブロードウェイで「レ・ミゼラブル」を観たとき、「I dreamed a dream」を初めて聞きました。
悲しく歌い上げる女優の声量に全身鳥肌がたち、歌詞は理解できなくても涙が溢れてきました。
あの「鳥肌」を、娘にも味わってもらいたい…。
今回も生の迫力に集中するために、翻訳機は借りないことにしました。
(以前、借りた知り合いに聞いた話ですが、翻訳機はセリフを舞台の進行に合わせてリアルタイムで訳してくれるのではなく、ナレーションのような説明調で、かえって舞台に集中できないと聞いたことがあります。)

2. 独創的!アフリカと東洋の融合

ライオンキング」は、それぞれに演じる動物を表現する動きや衣装がとてもユニークで、ときに感動的でもあります。
竹馬を使って優雅に歩くキリンや、パペットで巧みでコミカルな動作を表現するミーアキャットのティモン、相手に突きつけるように頭部を動かし威嚇するムファサやスカーなど…。
舞台を躍動する動物の姿は、アフリカのサバンナで目にする動物さながらでありながら、ちょっと違った“いきもの”にも見える──野生の動きに巧みな演出が加味されて、その動きは印象的です。

その動物の動きや所々のシーンで、なんとなく親近感を感じました。

後日、舞台芸術家ジュリー・テイモア氏が、インドネシアの影絵や日本の人形浄瑠璃・歌舞伎の要素を取り入れて独特の芸術作品に仕上げたと知って、“どこかで見たような”感覚はこれだったのかと納得しました。

異文化を融合し独創的な芸術として完成させた「ライオンキング」。
他のミュージカル では体験することができないでしょう。

呪術師のヒヒ(ラフィキ)がアカペラで歌う「Circle of Life」。(作曲エルトン・ジョン、作詞ティム・ライス)
「ライオンキング」のテーマは「生命の連環」で、このテーマを歌っているのが「Circle of Life」です。
冒頭の歌詞「Nants ingonyama bagithi baba」は多くの人が一度は耳にしたことがあるかと思いますが、南アフリカ共和国の言語「ズールー語」で、”父なるライオンがやってきた。”という意味だそうです。
そのほかにも、楽曲やセリフのさまざまなところでズールー語が使用されているとのことです。

ほかにも、レボ・Mをはじめアフリカ出身アーティストが提供した楽曲が使われていて、随所にアフリカの「匂い」を感じさせてくれます。

 

3. 史上最高の興行収入を達成!

ライオンキング」は、ディズニー初のミュージカル「美女と野獣(Beauty and the Beast)」の後、1997年10月15日にニューアムステルダム劇場にてプレ上演。同年11月13日に正式に公開されました。
2006年にミンスコフ劇場(Minskoff Theatre)に移り、現在では「オペラ座の怪人」「シカゴ」に次ぐブロードウェイを代表するロングラン作品の一つです。

1998年、トニー賞(ミュージカル 作品賞、最優秀演出賞、最優秀衣裳デザイン賞など計6部門)受賞。

2012年に興行収入が8億5,380万ドルを超え、「オペラ座の怪人」(8億5,310万ドル)を抜いて、ブロードウェイ史上最高の歴代興行収入を達成しました。
2014年には、世界中で公演された「ライオンキング」の累計興行収入が62億ドルを超えました。これは、他の演劇や映画を含むすべてのエンターテインメント作品の中で史上最高額だそうです。

数字でもその質の高さを証明した「ライオンキング」。
観ない理由はありません。

 

4. 映画では観られないシーン

ミュージカル 「ライオンキング」では、原作アニメ映画にいくつかの変更や追加をしています。
例えば、映画には主役級の女性キャラクターが存在しなかったため、長老の呪術師ラフィキ役を女性に変更しました。
また、ナラがスカーの言動を避難しプライド・ランドの危機を救うため旅に出ることになり、雌ライオンたちがナラの旅の無事を祈る場面も、映画にはない追加されたシーンです。

 

★ チケットマスターで予約しよう!

以上、ミュージカル 「ライオンキング」をブロードウェイで観るオススメの理由を紹介してきました。
最後に、日本でチケットを予約する方法も紹介します。ご参考ください。

チケットマスターでブロードウェイは完璧!

(参考)
劇団四季 ライオンキング
ウィキペディア「ライオン・キング(ミュージカル )」
ウィキペディア「トニー賞 ミュージカル 作品賞」

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